両親に協力してもらい、借金を任意整理した記録

トップ画像

親に泣きつく

区切り線

生活が行き詰まり、身動きが取れなくなり、どうするか考えました。
でも、この時からどう考えたとしても、
現状を打破する事はできないと判断しました。
金策できない以上、商売は続けられないし、
でも五年間維持したインターネットショップは潰したくない。
常連さんも少しづつですが、ようやく付き始めていましたし。
私に残された選択肢は、任意整理か自己破産するか
、親に泣きついて、借金を返してもらう事だけでした。

私の家は小さな会社を経営しており、比較的恵まれた家庭だったと思います。
お金で不自由したりした事は昔からありませんでしたし、
両親とも厳しい人で、何事にも真面目に取り組む、尊敬できる両親でした。
そんな両親に心配をかけたくないし、無心なんてとんでもないと思いましたが、
それなりの蓄えもあるのは知っていますし、
思い切って両親に借金の返済をお願いしようと、実家へと向かいました。

父は察しの良い人でしたので、
滅多に実家に現れない私が突然やってきたので、
何かあったのかと聞きました。
私は素直に借金が出来た経緯を打ち明けて、
300万円、貸して欲しいともちかけたのです。

きっと叱りつけられるだろうなぁと思っていましたが、
案外驚いた様子もなく、解ったと承諾してくれました。
翌日中には用意しておくからと、
いくつかの条件を出されて、立て替えてもらう事を承諾してもらったのです。

両親が出した条件は、借り入れた覚え書きを書かされ、
毎月3万円づつ親に返済していく事と、
今のインターネットショップは維持して良いから、
親が経営する会社で、アルバイトでも良いから働く事。
カード類は全て破棄する事、
アパートは引き払って、実家に帰ってくる事でした。

私は、親に借金を返してもらえなければ、
自己破産しようと思っていましたから、
債務整理の事をインターネットで調べていましたから、
任意整理と言う手続きの事を知っていました。
借金を立て替えてもらえたら、
任意整理しようと思っていましたから、
どうせカードは使えなくなりますし、
過払い金がいくらか返ってくるのも知っていましたから、
それでインターネットショップのほうも維持したいと思っていました。
だから、親が出した条件は、親子とは言え借金の念書を書かされるのも当然ですし、
アルバイトくらいしないと、親への返済もできなくなるかもしれません。
実家のほうがお金もかからないし、
当然全てクリアしないといけないと思いました。

思えば、ここ数年間、インターネットショップの事だけをやってきました。
昼も夜もパソコンと睨めっこして、アクセス解析ばかり見る毎日でした。
この時、少しは外でアルバイトでもなんでもする事を考えれば良かったのですが、
発送以外はほとんど引きこもりの生活でしたし、
借金の返済の事で頭がいっぱいで、働いてみようという気力もなかったのです。

生まれてから一度も両親に迷惑をかけた事はありませんでした。
でも、実家に顔を出す事も少なく、実際には親不孝をしていたのかもしれません。
親の会社を継ぐ事もせず、ぷらぷらとインターネットショップをやって、
うまく行かなくなったら無心する。
はたから見たら、本当にダメな人間だなぁと思います。
これからしばらくの間、親の会社でアルバイトしながら、
実家に住む、パラサイトな暮らしがはじまりました。
両親への感謝は、どんなに表現しても言いつくせません。

区切り線

トップページへ戻る

inserted by FC2 system